日記

選挙で投票にいく意味は?若者が選挙へ行くべき理由とは。

先日、興味深いツイートを目にしました。

要は、政治家は票欲しさに票数が多い高齢者が喜ぶ政策を打ち出していく。若者は不満があるなら政治家に票数を稼がせてやるという意思表示のために投票へ行き政治家を振り向かせよう、ということ。

政治家が若者の票を欲しがれば、若者に向けた政策をアピールするようになるんだよってこと。

そもそも、なぜ政治家を高齢者から若者に振り向かせたいのかという理由ですが、真っ先に思い浮かんだのは年金問題。

若者は払うばかりで自分達は老後に受給できないのではないかとの不安を抱えていますよね。

また、その不安を煽る…というかなんというか、麻生太郎氏の「老後2000万」発言もあったわけで。

私はこの手の話に疎いのですが、このツイートを見ていろいろと思うところがあったのと、選挙に対して違った視点で考えられたような気がしたので、記事にしてみようと思った次第です。

お暇な方はお付き合い頂ければと思います。

年代別の投票率

近年の若者の選挙離れは、政治の話に疎い私でもなんとなくは知っているのですが「実際のところ投票率ってどうなん?」と思ったので軽く調べてみました。

以下は総務省のホームページに載っていた衆院選における年代別投票率の推移です。

総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について

衆院選における年代別投票率の推移

昔の投票率はさておき、昨年H29の投票率を見ると以下の通りです。

  • 10代:40.49%
  • 20代:33.85%
  • 30代:44.75%
  • 40代:53.52% ↑ここまで若者
  • 50代:63.32%
  • 60代:72.04%
  • 70以上:60.94%

年金問題を考えた場合、40代までは今の年金制度をどうにかして欲しいと思っているのではないでしょうか。私も先日晴れて(?)40代になりましたが私の周りの40代を見ていても老後の心配は尽きない感じに見えます。

50代はもう少しで年金が貰えるからもうどうでも良い…となっているかはわかりませんが、一旦ここではそうだと仮定したいと思います。

そうすると若者と高齢者の線引きは40代と50代の間になります(40代が若者かどうかはおいておくとして…)

というところまで整理をして、投票率に関しては一旦置いておきましょう。

年代別の人口

投票率は当たり前ですけど投票数ではありません。全体数に対しての率でしかありません。

若者と高齢者の投票数の比較をするには年代別の人口比較が必要です。

以下は総務省統計局のホームページに載せられている平成29年10月1日現在の人口ピラミッドです。

統計局ホームページ/人口推計/人口推計(平成29年10月1日現在)‐全国:年齢(各歳),男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級),男女別人口‐

  • 15歳未満:1559万2千人(12.3%)
  • 15〜64歳:7596万2千人(69.8%)
  • 65歳以上:3515万2千人(27.7%)
  • 75歳以上:1748万2千人
平成29年10月1日人口ピラミッド

50歳未満(18歳以上)と50歳以上で比較すると、上の画像の通りになります。

  • 50歳未満(18歳以上) ⇢ 赤
  • 50歳以上 ⇢ 青

両者の人口比較をすると、50歳未満(赤枠)の人達が仮に全員投票に行ったとすると、50歳以上(青枠)の人達の投票数に全く及ばないというわけでもなさそうと言えるのではないでしょうか?

つまり若者に目を向けた政策を政治家に考えてもらえるだけの票数を持っていると言えるのではないでしょうか。

この結果は私の偏見で、年金制度を問題視する年代を50歳未満と仮定した場合の話であり、求める政策とターゲットになる年代によっては有利にも不利にもなります。

政治家に若者に目を向けてもらおう

ここまでは「年金問題の場合」について勝手な想像で話をしていましたが、結局何が言いたいのかというと、求める政策とそのターゲットになる年代を考えると必ずしも高齢者の票数に劣るとは限らないということがわかりましたねっていう話。

この高齢化社会において、高齢者の票数が圧倒的に多いから高齢者が優遇される政策ばかり打ち出されると思い込んではいけないと言えるのではないでしょうか。

若者が政治家に票数でアピールすることは可能です。選挙で当選するために若者の票を集めることを如何に有効と思ってもらえるか、ということを視野に入れると選挙にいく意味を感じられるかもしれませんよね。

良い政治家がいないとか、選挙にいってもどうせ何も変わらないとか、そう言わずに投票に行って若者の投票の意思を見せましょう。

そういった理由で、どんな結果になろうとも投票をすること自体に意味があると私は思います。

支持したい政治家がいないから投票に行かない?

「投票に行くって言ったって支持したい政治家とかいないんだけど?」と思ったら、無記名投票で良いのです。

無記名投票はその名の通り、白紙で投票すること。

無記名投票は「魅力的な政治家がいない」という国民の意思表示になり得ると思います。

同じようなもので浮遊票というものがありますが、違いは投票に行くかどうか。

投票に足を運ぶ意思はあるけど政治家を選ばないのが無記名投票、投票に足を運ぶことすらしないのが浮遊票。

先程の投票率の話と重複しますが、投票する意思表示をすることが政治家に自分達の世代をターゲットにさせる手段ですから浮遊票ではダメなんですよね。

政治に興味がなくて誰を選ぶのかを考えるのも面倒くさいとしても、投票だけは行くようにしたいですね。

まとめ

今回のことで選挙に対する考えが少し変わりました。

どう変わったかというと、お目当ての人がいるから投票に行くとか、いないから行かないとかいう次元の話ではなく、投票をすること自体が一国民としての何らかの意思表示にはなり得るんじゃないかと思うようになったことです。

私自身も最近は投票に行きはするものの無記名投票をしていることがほとんどです。政治に疎い私にはどこを見ても胡散臭い政治家しかいないように見えてしまうので。

それでも本記事でまとめた考えを持つことで、少しでも意味のあることをしていると思えるようになりました。

最後に、私の偏見で年金制度への不満に関して、高齢者の方の批判しているように捉えられかねない表現があったかもしれませんが、それは本記事の趣旨ではありません。

常識的に高齢者をいたわる気持ちは少しくらいは持っています、というところだけお伝えして終わりにしたいと思います。

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