うちの作業場にはWindowsパソコンとMacBookの2台のパソコンがあります。
今まではWindowsパソコン用でマウスを置いていたのですが、やっぱりMacBookにもマウスが欲しかった。でもマウスを2つ置くのは不格好だし、作業スペースが狭くなるしで嫌だったんですよ。
このパソコンを2台同時に使うことが多いのですが、そもそも使うパソコンを変える度に、いちいちマウスを持ち変えるのが面倒くさかったんですよね。
WindowsパソコンはUSBマウスで、MacBookはトラックパッドを使っていましたが、手の動きが尋常じゃないくらいに大きくて疲れる・・。
前回の記事で、最大3台のデバイス間をボタン1つで切り替えられる無線キーボードK780(logicool)を紹介しましたが、マウスに関しても同じ理由で不便さを感じていたので買い替えることにしました。
今回、筆者が購入したのはlogicoolのBluetooth対応の無線マウス「MX MASTER 2S」です。
MX MASTER 2Sが1台あれば、2台以上のパソコン間で切り替えて使うことができます。パソコン毎にマウスを用意する必要がなくなります。
1ヶ月ほど使ってみましたが、このマウスは控えめに言ってもかなり良いです。
本記事では、MX MASTER 2Sで出来ることや、実際に使ってみてわかった使用感などについて紹介していきたいと思います。
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MX MASTER 2Sの最大の特徴はLogicool Flow
MX MASTER 2Sの最大の特徴は「Logicool Flow」という機能です。
Logicool Flowの特徴は大きくわけて2つあります。
- 複数のパソコンで同時に使える
- ファイルをパソコン間で移動できる
複数のパソコンを操作できる
もともと求めていた機能です。Logicool Flowのおかげで複数台のパソコンを操作することができます。
MX MASTER 2Sでは、最大3台のパソコン間で切り替えが可能です。
切り替えというと「何か操作が必要なのか?」という声が聞こえてきそうですが、操作は必要ありません。
2台、あるいは3台のパソコンの画面を普通にマウスポインターが行き来することができます。
例えば上のイラストのように、パソコン2の画面の左端にマウスポインタを持っていくと、パソコン1の画面に右端からするっと入っていく感じです。
普通にマウスポインタを動かすだけで、2台のパソコンを行き来することができます。
それをするには、各パソコンが同じネットワーク上にあることが前提です・・・というと難しいかもしれませんが、自宅で普通にインターネットにつないでいるパソコン同士であれば、同じネットワーク上にあることになっているはずですから、特に気にする必要はありません。なぜ複数台のパソコン間で行き来が出来るのかという理由として、この話を一応添えておきました。
パソコン間の移動は、WindowsとmacOS間でも問題なく可能です。
Windows同士じゃないとダメとか、macOS同士じゃないとダメとか、そういったことはありませんから安心してもらって大丈夫です。
ファイルをパソコン間で移動できる
Logicool Flowのすごいところはもう1つあります。
Logicool Flowを使うことでパソコン間でファイルの共有ができます。
ファイルの共有とは具体的に何かというと、コピー&ペースト(以下コピペ)です。
パソコン1でファイルをコピーして、パソコン2に貼り付けるといったことがLogicool Flowを使うことで出来るようになります。
しかもコピペが出来るのはファイルだけではありません。テキストや画像データなどもコピぺができます。
ちなみに「切り取りして貼り付ける」、つまりファイルの移動はできません。出来るのはコピペだけです。それでも十分過ぎるほどの機能です。
筆者の場合はブログを書くので「Windowsパソコンでスクリーンショットを取ったけど、執筆はMacBookでしたい」みたいなことが多々あるんですよね。
そうするとWindowsパソコンで記事投稿画面を開いて画像をアップしてから、MacBookで投稿画面を開き直す、というようなことをしないといけなかったのです。
でもこのLogicool Flowでファイル共有をすることで、そんな手間は要らないのです。
WindowsパソコンからMacBookにファイルを直接コピペすれば良いだけですから。
接続方式はBluetoothとunifying(USBレシーバー)の2種類
MX MASTER 2Sとパソコンの接続方式は2種類あります。
- Bluetooth
- unifying(USBレシーバー)
接続はBluetoothとunifying(USBレシーバー)の2種類になります。無線のみの接続になりますので、作業場がすっきりして良いですね。
最近のパソコンであればBluetoothは搭載されていることかと思いますので、まず問題はないでしょう。
筆者の場合は、Windowsパソコンが自作のデスクトップパソコンなのですが、これにはBluetoothは搭載されていませんので、以下のUSBアダプターを使って接続しています。
MX MASTER 2SでBluetooth接続の実績があるUSBアダプターということで紹介しておきます。
Bluetoothとunifyingは混在させない方が良い
キーボード「K780」のレビューでも書きましたが、Bluetoothとunifyingは混在させない方が良いと思います。
MX MASTER 2Sを1ヶ月ほど使って思うのは、これらが混在してしまうとパソコン間の行き来が上手くできない時があります。
筆者の場合、Windowsパソコンはunifyingで、MacBookはBluetoothという接続にしていたのですが、WindowsパソコンからMacに上手く移動できませんでした。
その場合はMX MASTER 2Sの裏にある切り替えスイッチを押すとすぐに使えるようになるのですが、パソコンを変える度にいちいちスイッチをおしているようでは、はっきり言ってめちゃくちゃ面倒くさいです。
そんなことがあり、混在していることがダメなのかと推測して、Bluetoothに統一したところ、ストレスなくパソコン間を移動できるようになりました。
なので、Bluetoothとunifyingの混在はやめておいた方が良いと思われます。
マウスの操作感について
さて、マウスの操作感についてですが、こちらもかなり良いです。
実際に使ってみて感じたことは以下のような感じです。
- グリップは最高に良い
- 高速スクロールがかなり便利
- 3分の充電で1日中使える
- 自由にカスタマイズが出来る
- サイドボタンが押しにくい
手触りは高級感があって、やや大きめのボディは男性であればかなり握りやすくなっています。そもそもこのMX MASTER 2Sは形状にもこだわっている商品なのですが、ばっちり期待に応えてくれていると思います。
▼▼ちょっとわかりにくいかもしれませんが載せておきます▼▼
【便利】高速スクロールが便利
このスクロールホイールですが、かなり高速に回すことができます。
このスクロールホイールには以下の2つのモードがあります。
モード | 内容 |
---|---|
クリックツークリック(ラチェット)モード | アイテムやリストの精確な操作に適しています。 |
超高速フリースピンモード | 摩擦のほとんどないスピンにより、長いドキュメントやウェブページをスムーズにスクロールできます。 |
この「超高速フリースピンモード」が、縦長のサイトの閲覧のときに、上下のスクロールでかなり重宝します。
このホイールを勢いよく回すと、勢いが止まるまで勝手に回り続けます。その間画面は高速でスクロールされているわけです。
この2つのモードは、マウスのモードシフトボタンで切り替えることができますが、筆者は超高速フリースピンモードをずっと使っていますね。
【便利】3分の充電で1日中使える
MX MASTER 2Sは無線ですから充電が必要になります。充電は付属のmicro-USB充電ケーブルでパソコンにつなぐだけで可能です。
充電は3分で8時間使えるほどの充電が可能です。うっかり充電をするのを忘れていても、すぐに充電ができてしまいますから、充電に関してあまり気にする必要はないと思います。
【便利】自由にカスタマイズができる
Logicool Optionsというアプリを使うことで、マウスの各ボタンを自由に設定することができます。
↑↑↑各ボタンを設定できます。ちなみに筆者の設定は以下の通りです。
- ジェスチャーボタン
- モードシフトボタン
- Launchpad
- 水平スクロール
- 進む
- 戻る
①ジェスチャーボタンとは、押しながらマウスを左右上下動かすことで、何らかの操作ができるボタンになります。
例えば、筆者の場合はこんな感じです。
上下は正直何でも良いのですが、左右はMacでは「デスクトップ間を切り替え」にしておくと便利です。
これはトラックパッドの3本指を横に動かす操作と同じです。
これでデスクトップ間の移動ができます。マウスだと普通はできないのですがMX MASTER 2Sであれば、それが可能になります。筆者にとってMacで複数のデスクトップを使わない手はないので、マウスでこれが出来るのはすごく有り難いですね。
②モードシフトボタンは、先程スクロールホイールには2つのモードがあるという話をしましたが、それを切り替えるボタンです。実際使っていませんが、デフォルトではモードシフトボタンが割り当てられています。
③Launchpadはトラックパッドを使うならすぐに開けるのですが、マウスを使うとなると普通は1つの操作で開くのは難しいでしょう。でもMX MASTER 2SではLaunchpadを1クリックで開くように設定することができます。
この③のボタンはデフォルとではジェスチャーボタンになっていますが、筆者はLaunchpadに変えています。
なぜならジェスチャーボタンは、そのボタンを押しながらマウスを上下左右に動かすという操作が必要です。③ボタンは1回押すだけなら問題ないのですが、押しながらマウスを動かすとなると結構キツいです。親指だけ力を入れてマウスを動かすというのは、なかなか難しいのですよ。なので1クリックで操作が完結するLaunchpadを割り当てています。
④水平スクロールはデフォルトのまま。ここで出来るその他の設定の中で「タブ間を移動」という設定が気になったのですが、これはブラウザなどのタブを右左と移動することが出来るということです。
でも筆者としてはタブ移動はキーボードのショートカットキー(⌘+1,2,3・・・)で良いと思ったのでやめました。それよりも横長の画面で水平スクロールをしてくれる方が嬉しいということでデフォルトのままにしています。
⑤進む、⑥戻るはマウスではお馴染みの機能ですよね。ブラウザの進むボタン、戻るボタンと同じ役割です。これを捨てることはできませんね。デフォルトのままです。
↑↑↑ポインターやスクロールホイールの動きについても、細かく設定することができます。
↑↑↑Flowについてもここで設定ができます。
「コンピュータ間で切り替え」の項目では、
- 端へ移動
- Ctrlを押しながら端へ移動
の2つがあります。
端へ移動は上で紹介した通り、パソコン1の画面の端にマウスポインタを持っていくと、そのままパソコン2の画面にマウスポインタが入っていくということです。
しかし、パソコン1の画面の端の方で操作をしたい時があります。そんな時に勢い余ってパソコン2にいってしまうことがあり、若干のストレスを感じるのですが、そんなことにならないようパソコン2へ移動する時のトリガーを作るのが「Ctrlを押しながら端へ移動」になります。
Ctrlを押しながらでないと、パソコン2へは移動できないのでパソコン間の境界付近での作業でご操作をすることがなくなります。
お好みに合わせて、こんな設定も出来るということです。
【ここは△】サイドボタンが押しにくい
かなり良いMX MASTER 2Sですが、強いて悪いところを言うと、サイドボタンが押しにくいということです。
筆者の場合は、ブラウザの「進む」「戻る」ボタンにしていますが、ボタンが小さくて2つのボタンが密接しているのでちょっと押しにくいです。
少しずつ慣れてはきたのですが、特に上側(「進む」にしている)のボタンは、今でもやっぱり押しづらいです。ここが唯一の弱点ですね。
MX MASTER 2Sのレビューまとめ
長くなりましたが、以上を踏まえてMX MASTER 2Sの総合評価は以下になります。
2台以上のパソコンを1つのマウスで操作する、という意味では文句なしの満点です。
減点した0.5ポイントは、使う頻度が高いサイドボタンの使いづらさと、あとは値段です。
MX MASTER 2Sは1万円以上でお値段が少々高いのが難点ですよね。「マウスにそこまでお金をかけられない・・」と思うことでしょう。
でも中途半端なマウスを買って満足できないから買い換える、というようなことを繰り返すくらいなら、このMX MASTER 2Sを買うのが吉です。
この先、よほど斬新なマウスが出てこない限りは、このMX MASTER 2S以上に評価できるマウスは出てこないと思います。
安さよりも性能で選ぶのであれば、この「MX MASTER 2S」を買っておけば間違いないでしょう。
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