みなさん、先輩や上司、両親などから印象に残る有り難い言葉を頂いたことはありますでしょうか?私にはあります。
しかもそれらは、すべて学生時代に頂いたものです。残念ながら社会人になってから印象に残るものは私にはありません。
ただし、社会人になってからは言葉ではなく、生き様というか仕事に対する姿勢を尊敬する上司からは見させて頂いています。
が、ここでは私が学生時代に頂いた印象に残る言葉を紹介したいと思います。
これらは社会人になった今でも十分に通用する言葉だと思っています。とても役に立つ有り難いお言葉だったんだなぁという想いにふけっております。
焦らず急げ
アルバイト先の先輩から頂きました。私は居酒屋の厨房でアルバイトをしていました。居酒屋というと金曜の夜は、それはもう忙しいんですね。その他曜日とは比べ物にならない忙しさです。
作っても作ってっもさばききれないオーダー。当時オーダーが飛んでくるとメニューが書いた紙が機械から出てきてそれを見て料理を作るというもので、その機械は私の頭上にあったのですが、その紙が地面に着くほど大量のオーダーシートが出てくるほどです。それを一旦ちぎって整理をつけているとさらに追い打ちをかけるかのように、再び地面に着くほどの大量のオーダーがくる。1オーダーで縦2cmほどのシートなのですが、それが頭上から足元までくるとなるとどれだけの量の多さか想像してもらえるのではないかと思います。
それを見て唖然としている私を見て先輩が言った言葉がこの「焦らず急げ」という言葉でした。
焦っても早くはならない。むしろ仕事が非効率になるということです。焦ると頭の整理がつかなくなり、動きも悪くなる。
焦ると急ぐは違うというのは、誰しも当たり前とわかっているでしょうが、急がないといけない状況におかれた時に果たしてどうでしょうか。焦ってはいませんか?
私は焦ってしまいます。そんな時にこの言葉を思い出します。
また、私のこれまでの経験も付け加えると、焦るとミスをする→ミスをすると余計な手間がかかる→余計に忙しくなるし時間がかかると理解するようになりました。
少し開き直った表現になりますが、なるようにしかならないと思っています。
そういった急を要する状況に置かれた時に、いきなりできないことをできるようにはならないです。
「自分ができることを全力でやる」しか選択肢はないのです。
そして、私の経験上ですが、自分が持てる力をすべて発揮すれば乗り越えられないことはまずありません。
意外と世の中うまくできているんだと思います。私がどうにかできる程度の仕事をきちんと先輩や上司が与えてくれているんだと思います。
ですので、自分に降りかかる仕事のほとんどは自分の力でどうにかこなせるレベルのはずなので、自分の力を信じ、焦らずに冷静に自分ができる最高率を判断し実行すれば、最短時間での仕事ができるんじゃないかなと。この言葉の意味はそういうことだと私は考えます。
先輩や上司にも遠慮はするな
これも同じアルバイト先でした。店長から言われた言葉です。
遠慮をしなくなれば、いい仕事ができるということ。
例えば、遠慮をすると以下のようなことがあると思います。
・新人が仕事を与えられたがわからないので困っている。「先輩に聞きたいけど今忙しそうだから後にしよう」と思う。(私もそうでした)
・人間的に馬が合わない人とは話したくないから聞きたくない。
・休日の仕事で、「わかる人に聞けばすぐに解決するのに休日だから連絡し辛い」と思う。
これら全てに共通するのは、聞かなければミスをする可能性があるし、時間もかかるということ。
質問をする。たったこれだけのことを怠っているということ。
こういう人は会話の内容もおかしいことが多いと思います。
上司に「お願いしていたあの件、できているか?」と言われ、「できていない」とは言えず、言い訳から始まりダラダラと話が長く、挙句の果てに質問にも答えていない。という会話をよく耳にします。
できないことについても考えていくべきなのに、問題があるとわかっていながらそれについて考えようともしない。それでは何も変わりません。
遠慮をすると、質疑応答についても無意味な時間を費やすことになるし、いい結果も得られないということになってしまいます。
私にも部下や後輩がいますが、その立場からすると言うべきことをはっきり言ってもらった方が仕事が早くていいと思っています。
わからないならわかってもらえるように教えるし、できていないならそれなりの対処を考えようと思いますし。
ですので、私自身も目上の人に対しては、無意味な遠慮はせずにはっきりと発言するように心がけております。
苦労は買ってでもしろ
これは私が中学生の頃、うちのおばあちゃんから言われた言葉です。当時、全く意味がわかりませんでした。人生楽してなんぼでしょって。苦労をするのは損だとも思っていました。
苦労という言葉は負のイメージがあるかもしれないので、これを「経験」と読み替えると、言わんとしていることがわかりやすいのかなと思います。
「経験は買ってでもしろ」
人が成長をする上で有効なことであるのは、誰にでもわかると思います。
ただし、経験という言葉では不足するものがあると思っています。
それは、苦労(修羅場)をくぐる時、人は思いもよらない力を発揮します。潜在的な力が目覚めると思っています。
こうなることで、今までにできるとも思っていなかったことが急にできるようになることがあります。
また、いくつもの修羅場をくぐると修羅場を潜り抜ける経験値が高くなり、落ち着いて物事を対処できるようになっていくし、大きな問題を乗り越えていくと小さな問題は問題とすら感じなくなるようにもなります。いろんな状況を難なく対処できるようになっていきます。
これが成長であり、肝の据わった落ち着いた大人になるということだと私は思っています。
昨今、若い女性が30代以上の大人の男性を求める傾向があることにもつながるんだと思います。
苦労を買ってでもしておくと、男性は若い女性にモテるかもしれませんよ!
ということで、私が頂いた印象に残っている有り難い言葉は以上になります。