読書感想

【読書感想】ドイツ人のすごい働き方

西村栄基氏の著書「ドイツ人のすごい働き方」を読んだ感想。

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もう少し待っておけばよかった…。

「ドイツ人のすごい働き方」を読んだきっかけ

私は会社ではマネージャーですが、マネージャーって一体何なんだろうと常々思う。

自分の成果はどこにあるのだろうかと疑問に思う。

先輩マネージャーに聞いてみても、マネージャーとはそういうのものだ、という答えが多い。

少しでもマネージャーとしての存在価値を見出したい。

また、世間でもマネージャーは忙し過ぎて罰ゲームと言われているが、当社のマネージャーも例外ではないと思っている。

業務を効率化して残業を減らし、自分の時間を確保したい。

そんな理由から本書を手に取ってみた。

本書を読んだきっかけ
  • マネージャーの存在価値の確認
  • 業務効率化による自分の時間の確保

概要

目次

序章:ドイツ企業の1日
第一章:抜群の生産性を生むドイツ社会の仕組み
第二章:無理せず成果が出る「ドイツ式働き方」
第三章:メンバーの能力を引き出す「ドイツ式マネジメント」
第四章:ドイツ式×日本 ハイブリッドワークスタイルのススメ

ドイツと日本では仕事に対する考え方が違う。

ドイツは専門性を高め、仕事の役割が明確など、物事の白黒がはっきりとしているという印象。

対して日本はガラパゴススキル(特定の企業や部署でしか有効ではないスキル。本書の造語)になりがちで、空気を読み過ぎることで仕事の役割があいまい。

しかし、あいまいだからこそ柔軟な対応ができるという良さがある。

ただ日本にも良いところがあるため、本書の最終章ではドイツ式×日本のハイブリッドワークスタイルの話となっている。

概要のまとめ
  • ドイツ人は白黒はっきりしていて無駄がない
  • 日本人はあいまいだが柔軟な対応ができる
  • ドイツ×日本のハイブリッドワークスタイルを目指す

学びになったポイント

身の回りを整理する

日本人は一か月で約76分モノ探しをしているという統計があるようです。

考えてみると、事務の人にモノを置いてある場所を聞いたり、パソコン内の資料データを探していたりする光景が思い浮かびます…。

読んでいて納得感しかなかったので、最近は出社後に身辺整理をするようになりました。

机の上にモノがないというのは、本当に気持ちの良いことです。

常々思っていましたが、作業をしていて手がモノに当たらないように注意をすることにストレスを感じていました。

それがなくなるだけでも大きな改善だと思います。

問題はパソコン内の資料データの場所です。

これは結構整理が難しい。

基本的には1つのフォルダに種類ごとに分類をしています。

共有フォルダに資料がある場合は、そのショートカットを入れています。

それでもたまに必要になる資料データを探すのに苦労をしてしまう。

パソコン内の整理はまだまだ必要と感じています。

改札がないドイツの交通機関

ドイツの駅には改札がないらしい。

無銭乗車し放題ではないかと思ってしまうが、抜き打ちで係員のチェックが入ることで乗客に緊張感を持たせて無銭乗車を防いでいるとのこと。

この話を読んでピンと来たのは、私の進捗確認の頻度が高過ぎるということ。

短期間過ぎると大して変化がないので、思い切って進捗確認の頻度を減らそうと思う。

心配性なんですよね…。

しかし、進捗確認はデータの整理には手間がかかります。

手間を大きく削減できるところだと思うので実践していきたい。

目標設定を丁寧にする

ここでいう目標設定とは、人生の目標のこと。

いつものことながら、行動目標の設定は得意?なのだが、それは何のためなのかを考えることをしない。

何というか、やっただけで充実感を感じて満足しているのではないかと思う。

それをやることでどんな成果が得られるのかを考える必要があると、今更ながら意識をするようになりました。

サーバントリーダーシップ

サーバントとは「召使い」のこと。

奉仕型のリーダーシップのようです。

ドイツのマネージャーはこのサーバントリーダーシップを意識するとのこと。

上司として部下の仕事にどこまで関わるのかは悩ましいところ。

自分が会社に入ったころは、上司に仕事の相談をしているh人をほとん見かけませんでした。

ましてや新入社員の自分が上司に相談するなど有り得ず、上司は雲の上のような存在。

新入社員のお世話は先輩がしてくれるが、先輩は自立していて上司に相談をすることはない。

当時はそんな環境でした。

そんな先輩を見て育っているので、上司に相談することは私自身もほぼありませんでした。

・・・ところが現在は上司というのは部下にとって利用しやすい相談窓口になっている気がする。

マネージャーになったばかりのころは「それくらい自分で考えろ!」と思っていたくらい…(実はまだ少しは思っている)

今はそういう時代ではないようです。

だからといって細かいことまで手を差し伸べられるほどキャパがありません。

という思いの中、サーバントリーダーシップを自分なりに考えると、部下の悩みの解決手段を提示して、実行は部下自身でやってもらうということかなと思います。

当然といえば当然かもしれませんが、意外とそれが出来ません。

我慢できずにこちらで対処してしまうんですよね。

部下の成長のためという理由で、都合よく部下を放置してしまう、逆に丁寧に対応しようとするとやり過ぎてしまって自分に負荷がかかり過ぎる…という悩みが絶えません。

今後は自分なりに解釈したサーバントリーダーシップに則り、部下の対応をしていこうと思う。

完璧ではなく8割を目指す

有名なパレートの法則の話。

パレートの法則

ある特定の2割の要素が、全体の8割の成果を生み出している

8割の完成度は2割の正しい努力で達成可能。

会社の仕事のほとんどは意味がないと言われたりもしています。

思い返せば、求められていることが出来ているのかどうかよくわからないレベルで提出してそのまま音沙汰なく消えていった仕事はたくさんあります。

そんな仕事にかける労力はほどほどで良いのでしょう。

重要な仕事については、まずはラフに仕上げてイテレーション(反復)やPDCAの実行が必要。

小さな実行と検証を繰り返して、段階的に完成させるということをドイツでは意識されているようです。

段階的に実行と検証をすることで軌道修正にも柔軟に対応ができるというのも良い点だと思います。

自発的KY人間になる

KYとは「空気を読まない」のこと。

あえてKY人間になる。

日本人は空気を読み過ぎる。

空気を読むことが、意思疎通の機能不全や決断の遅れにつながるということ。

会議や上司との会話の場で「でもそれって…」と思う場面がありますが、前向きな話の腰を折ることをしたくない(できない)と思い、発言を控えることが私には多々あります。

うちの社内では、ポジティブな発言が強く求められている空気が蔓延しているように個人的には感じています。

そこで真っ先に浮かぶ問題や課題を発言しようものなら「それを考えてやるんだよ!」という怒号が響きそうな気がしてなりません。

これが意思疎通の機能不全や決断の遅れにつながるということではないでしょうか。

以前、上司に「お前は発言を遠慮しているように見える」と言われたことがあります。

まさにそれなんだろうなと思ってます。

これからは「とりあえず言ってみる」を心がけていこうと思う。

まとめ

本書の内容を自分の仕事に落とし込むとこんな感じだと思う。

今後やること
  1. 出社後すぐに机の周りを整理する
  2. 進捗確認は抜き打ち程度にする
  3. 人生の目標をしっかりと決める
  4. サーバントリーダーシップに則り部下対応をする
  5. 完璧ではなく8割を目指す
  6. 言いたいことは言う

本書を読んで行動がどう変わったのか。

①と②は簡単なのですでに実施中。

机がキレイだと本当に仕事のストレスが軽減されているのが実感できし、進捗確認はほどほどにして、その労力は業務内容の改善に注ぐ方が有意義だと思う。

その他は忘れがちになるが、定期的にこの内容を振り返って実践していきたいと思う。

しかし、マネージャーの価値観は未だ見いだせていない。

手応えのある結果が出せた時に見いだせるのではないかと思っているが、なかなか結果が出てくれない。

努力が足りないのか・・・。

良いのか悪いのかはわからないが、プライベートの時間を確保するようになった。

最近は早めに退社をしてジムに通っている。

良いのか悪いのか・・・と言っているのは、以前と比べて仕事への情熱というか本気さに欠けているような気がするから。

ただ、だから何なんだとも思う。

以前ほど仕事に時間をかけていないが、特に大きな問題は起きていない。

あとは今年の目標をクリア出来さえすれば、気持ちよく満足できるのだが…。

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