最近のニュースを見ていると、ほんと何やってるんだろうなと思います、大人って。
昔は、大人(親)は絶対的存在だったイメージがあって、子供である自分は独りでは何もできないと自覚していたし、はっきりと「〇〇しなさい」と言われていたので、「大人(親)っていろんなことを知っていてやっぱりすごいな」って思ったりしたものです。
しかし、今は大人自身が自分の言動の正誤に悩んでいるような時代のように感じます。
人には正しいとわかっていてもできないことがあると思いますが、今の大人は、自分ができていないことを人に教えることができないと思っている風潮もあります。
とにかく一言でいうと、自信がない大人が多いということですね。
電通元社員の自殺
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まぁ有名なニュースですよね。
事件自体は一昨年になりますが、その後の心境を母親の幸美さんが語ったというニュースになります。
時が止まったようで、相変わらず繰り返し、夢の中に生きているような感じですね。彼女のことを遠い存在だと感じられない。
身近な人間の死は、こう感じるものです。僕にも経験があるので少しはわかります。ほんとつらいだろうなと思います。
しかし、残念ながらこんな問題が起きておりながら、おそらく誰も心を痛めないだろうと思う。もちろん家族や友人は除きますけど。
電通の社員は誰も責任を感じないだろうという話です。
なぜなら、誰の責任かが曖昧だからです。
良くも悪くもあるこの風潮。僕は嫌いですね。
自分に責任があると思った時に、結果的に組織の責任だとうやむやになり、救われた気持ちになる。しかし、反省の気持ちが薄れる。ミスをしても責められないんだから。
はっきりしないから、こんなことが起きるんだろうと思う。
「日本社会の成長があるのは、サービス残業をしてきたからだと思っている人の意識を変えるのは難しいが、日本人の意識が変わらなければいけない。
これに関しては、僕が思うにすでにサービス残業に美を感じていないと思います。
まぁ今でも例外として、昔は残業100時間は普通にやってたんやで!と誇らしげに話すおっさん達は、サービス残業大好きそうですけど。残業するなっていうから、もう退勤したことにしてるんやで、ってへらへらしながら言っているおっさんがたくさんいますが、若者はそうではないんですよ。(ちょっと皮肉入りました、すいません)
やるからには貰うものはもらう、仕事がないならとっとと帰る、という雰囲気です。
まぁ、これはこれでどうかと思うところもありますが、長くなるのでやめときます。
新入社員を自分と同等に扱ってしまう大人
僕の個人的な考えですが、新入社員は社会では赤ちゃんのようなものだと思っています。というのも、新入社員も大人なので言葉はもちろん話せますが、自分が言いたいことを人にうまく伝えることができない人達だからです。
そこをくみ取ってあげなければいけないと思える大人がどれほどいるでしょうか。
下手すると、ベテラン社員が新入社員を自分と同等の扱いをしてしまっているようにすら見える時があります。
ここから話が一気にとびますけど、そんな新入社員を自分の好き勝手に扱う大人がいるとしたらひどい話です。それは赤ちゃんを虐待しているのと同じレベルです。要するに弱者を都合のいいように扱っているということですね。
同等の扱いをしていると見せかけて、ただ都合のいいように使っているだけ。しまいには「さすがだな、できる新人は違うな!」とか言いまっせ。
新入社員の皆さん、この言葉が出たら要注意です。いいように扱われている?
結びに
着地点がわからなくなってしまったので、締めようと思います。書けば書くほど世の中に対する怒りが増幅しただけでした。
高橋まつりさんには、改めてご冥福をお祈りいたします。
また、高橋幸美さん。同じような不安を抱えている、もしくはこれから抱えるであろう人達のご心配をされ、娘さんや本件への思いをメディアに発信したその勇気は素晴らしく、感服しております。
しかしながら、日本には素晴らしい人達もたくさんいるはずです。どうか失望なさらずに期待を持って、今後を見ていただきたいと思います。
僕は、この記事を書きながら、自分の中で小さな火がついたような感覚に陥りました。まずは自分の身の周りにいる若者たちとの関係から考えていきたいと思います。(実際、関係が悪いわけではないと思っていますが・・・)
若者の気持ちを汲めなかった、救えなかった大人達に怒りを感じるおっさんより。