兎にも角にもこの一言に尽きる。
辛かった
たかがこれくらいで弱音を吐きたくないと、いつも思ってやってきましたが、悔しいけど今回はキツかった。日常の業務に加えての試験対策はかなり骨が折れた。終盤は休日なんてほぼないようなものだったという感じ。
しかし、前向きに捉えるなら、こんな機会でもなければ得られなかった経験ができたというのはある。
今回のことで感じたことや得られたことなどを忘れないうちに記事にしておこうと思う。
昇格試験の内容
- インバスケット
- 面接(プレゼン発表)
試験の内容は大きく分けて上の2つになる。
インバスケット
インバスケットの体験談は以下にてまとめたのでこちらにて。
インバスケットの事前学習に関しては、グループ討議や部下面談演習といった対面で実施する演習に関しては練習の機会を与えてもらえたのだが、助かるには助かるのだけど普段使わない気を使うのでかなり疲れた…。
それ以外は単なる自己学習なので辛くはなかったが、甘えが出てしまってサボリ気味になった。
人生を大きく左右する試験だというのに、自分の意欲というのはこんなものなのかと…。
面接(プレゼン発表)
地獄の日々。
本番の面談相手は自社の幹部クラス。このメンツに対して、自分にどんな強みがあり、昇進することでどんな貢献ができるのかをアピールすることになる。
1ヶ月強の間、日々の業務の合間をぬってプレゼン資料を作成、上司に繰り返しレビューをしてもらうことになる。
筆者はプレゼン自体が初経験なのでPowerPointの使い方や資料の体裁の整え方、資料を映しながらの説明のやり方など、全てにおいてノウハウがなさ過ぎたため、業務時間外はこの資料作成のほとんどの時間を費やしたと思う。休日もネタ探しのためにネットを散策したり書籍を読んだり、ネタを考えたり資料を作ったりと、気の休まる日は1日もなかったと言っても過言ではない。
面談当日。一番の印象は「これは圧迫面接なのか」ということ。小心者ゆえそう思えたのか実際にそうだったのかはわからない。しかしひるみはしなかったと思っている。子供じゃないんだからねえ…。
あといろいろ学んだことが裏目に出たか?質疑応答中は模範解答のような返事ばかりをしていたと思う。「そんなことが現実的にできるのか?」というような否定的に思える質問ばかり投げかけられている気がしたが、いつもの筆者なら「できるかできないかじゃない、やるんだよ!」と言うと思うが、幹部を前にそんな勢いだけのような発言をすることはできず、準備していた至って普通のきれいに取り繕った回答をしていた。今思えばもっと自分の気持ちを出せばよかったかもなと思う。
またやはり資料の出来がいまいち。もっと掘り下げた内容にしないといけなかった。内容は至って普通で当たり障りのなく、ひねりもないような資料でプレゼンを聞いている側にとっては退屈なものであっただろう…。前向きに考えるなら物事を掘り下げるということがどういうことかを少しは学べたと思う。
如何に自社のことを知らなかったかがわかった
課長試験なので会社の方向性を理解する必要がある。間違っても会社の方針を否定するようなアピールをしてはいけないわけなので。
正直、恥ずかしい話だがこの試験を受けるまでは自社の年間の売上も知らなかった…。
また今会社がどんなことに力を入れているのか、そんなことも末端の人間としてはわからなかった。
会社の方向性を知ると、自分が汗水流して働いている意味がわかるようになるし、自分は会社が求めている人物像に当てはまっているのかもわかる。これからの業務がどうなっていくのかも想像が出来る。少しネガティブなことを言うと、これからもこの会社で働き続けようと思えるのかどうかの判断基準にもなる。
自分の会社のことは末端の平社員であっても知っておいた方が良いと思う。
プレゼンの資料作成と発表で学んだこと
プレゼンで学んだことは大いにある。
資料作成では大事なことだけを書くのが基本であること。発表との兼ね合いでつい伝えたいことを全て資料に書こうとしてしまうのだが、資料に載せるほどのこととそうでないものの区別をしっかりとつけないといけない。
資料に載せるのは最重要事項、ある意味自分が伝えたいことの目次的に考えても良さそう。それ以外のことは基本的に言葉で伝える。
プレゼンに慣れていないせいか、説明する内容を忘れる不安に狩られて、それを資料に書いておこうと思ってしまう。結果、資料がごちゃごちゃしてわかりづらいプレゼンになる。
レビューでよく出てきた指摘には以下のものがある。
- 資料のどこを説明しているのかがわからない
- 資料の文字が多過ぎて見づらい
- ただ資料を読んでいるだけ
- 行間が抜けており話が繋がっていない
これは本当に良いことを学べたと思っている。もはや試験と関係ないが、このブログを書くことにだって活かせると思う。
大事なところは強調してわかりやすくし、その説明は補足程度にしておく。
また自分は当たり前のようにわかっているが他人にはわからないことの説明が資料と発表ともに抜けている。これが上記でいう「行間が抜けている」という話になる。文章は頭の中で描いているものを文字にするが、頭の中では自分にとって当たり前なことを飛ばして文章を組み立てているのだと思う。こういう発想というか理解をしたことがなかったので非常に良い勉強になったと思う。
昇格試験を終えて思うこと
試験を終えて思うことはいろいろとある。激務(筆者にとっては)を乗り切った清々しさもあるが、やはり結果が気になる。
はっきり言って受かるも地獄、受からぬも地獄だと思っている。仕事の内容を考えると昇格したくない気持ちもあるが、昇格せずにこのままいるのも虚しい…どちらにせよ明るい未来は想像できないが、一応思っていることを整理しておく。
受かった場合
課長職をやってみて考えることになるが、ここまでの覚悟が出来たならさらに上を目指そうと思う。以下の記事でも少し書いたが意外と上昇志向なので、現状に満足できない。それは課長になってもそうだと思う。どうせ何をやっても楽にはならないのだから、それなら上がれるところまで上がってやろうということである。
受からなかった場合
きっと不貞腐れてモチベーションはなくなると思う。下手をすると自分よりも一回り以上年下の若者と同じレベルの仕事をするということに虚しさを覚えているわけなので。その反面お気楽に人生を送ることはできると思うし、それならそれで他の道を視野に入れて考えるのも良いと思っている。
人生は上を見だしたらきりがないし、そもそも人生なんてものはそれほど意味はないものだと考えているので、楽しいことを一番に考え、仕事は自分が持っている道徳や倫理観の範囲で適当にやっていれば良いと思う。