年明け早々に起きたcoincheck(コインチェック)のGOX騒動であったり、先日のZaif(ザイフ)のビットコイン0円騒動であったりと、ネガティブなニュースばかりが流れておりますが、まだまだ仮想通貨は終わっていません。
これから仮想通貨を始めたいけど、どこの取引所が一番いいんだろうかと初めてだといろいろと気にしてしまいますよね。
投資をしてお金を増やしたいのに、高い手数料を取られるのは勘弁して欲しいと思うからでしょう。
では、どこの取引所を利用するのが一番手数料を抑えられるのか。
ということで、仮想通貨の投資でかかる手数料の考察を書いていきたいと思いますが、その前に一言だけ言わせてください。
手数料だけで取引所を選ぶことはできません。
あくまでも、手数料ってこんなもんなんだな、と思う程度にしておいてください。
とりあえず、書いていきますが、ここでは複数の取引所を比較した上での考察となります。
本記事で比較した取引所は以下となりますので、これを大前提として読み進めてもらえればと思います。
ちなみに筆者は上記全ての口座を開設しています。
有名なcoincheckも口座開設はしていますが、今は口座開設をすべきではないと判断しますので比較対象からは外しています。
手数料の種類
手数料と一言でいってもいろいろと種類がありますから、まずはどんな手数料があるのかを押さえておきましょう。
- 取引手数料
- 日本円の入出金手数料
- 仮想通貨の入出金手数料
主に、こんな手数料が必要です。
一つずつ見てみましょう。
取引手数料
仮想通貨を買う時と売る時にかかる手数料のことです。
この話をする前に、まず仮想通貨の売買には2つの種類があることを知っておかないといけません。
1つは販売所での売買。もう1つは取引所での売買。
すごくややこしいのですが、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事 >> まずは販売所と取引所の違いを知る
この記事でも書いた通り、仮想通貨を売買するなら販売所はお薦めできません。
そういうことで、ここでは取引所での板取引きの手数料の話をしたいと思います。
板取引きの手数料には「maker」と「taker」があります。
僕がお薦めする取引所のZaifでは、このように説明されています。
maker手数料は板に注文を並べる際の手数料、taker手数料は並んだ注文を消費する際の手数料を指します。
maker手数料
例えば、こんな時にmaker手数料が発生します。
- 100万JPY/BTCで0.5BTCを売りたくて、売り注文を出す。
- 95万JPY/BTCで1BTC買いたくて、買い注文を出す。
注文しただけでは手数料は取られません。出した注文が約定(売れた時、買った時)された時に、初めて発生します。
わかりやすくいうと、指値注文が約定した時に発生する手数料ということになりますね。
taker手数料
taker手数料は、「注文を消費する際の手数料」という表現だと、ちょっとわかりづらいですよね。
taker手数料を理解するには、maker手数料と比較するとわかりやすいかもしれません。
makerを指値注文での手数料と考えると、takerは成行注文と考えることができます。
makerは指値で取引板に注文を置いて、約定した時に発生する手数料ということでしたが、takerは取引板に注文を置くのではなく、置かれている注文を消費する時に発生する手数料ということになります。
すなわち、即約定させるということですから、成行注文時の手数料と考えることができますね。
まとめると、こんな感じでしょうか。
- maker手数料:指値注文で発生
- taker手数料:成行注文で発生
日本円の入出金手数料
取引所で仮想通貨を売買するにも、まずは銀行口座から取引所に日本円を入れないことには始まりません。
そして投資を終える時は、取引所から銀行口座に日本円を出金して終わりますよね。
銀行口座と取引所間で、日本円の入出金をする時に手数料がかかります。
入金手数料については、入金の仕方によって手数料が変わってきたりします。
例えば、「即時入金」であれば無料だけども、「振込入金」であれば手数料がかかる、といった感じです。
即時入金は「クイック入金」と呼ばれたりもします。
入金 | 即時入金(クイック入金) |
振込入金 | |
出金 |
大体、この3種類になります。
仮想通貨の入出金手数料
複数の取引所を利用する場合、何らかの理由で他の取引所へ仮想通貨を送金することがあります。
例えば、日本円を取り扱っていない海外取引所で仮想通貨の売買をしたい場合や、裁定取引(アービトラージ)をする場合などです。
そういった時にも手数料がかかることを知っておきましょう。
手数料はどれくらいかかるの?
手数料にはいろいろと種類があることがわかったところで本題です。手数料っていくらくらいかかるの?っていう話です。
それは、利用する取引所や銀行によっても違うし、同じ取引所の中でも仮想通貨によって違ったりもします。
一概にいくらと言えるものではありません。
【取引手数料】ビットコインの取引きはZaifがNo.1
ほとんどの取引所は「無料」を謳っていますが、Zaifはその上をいきます。手数料がマイナスです。
手数料がマイナスとはどういうことかというと、つまり取引きをするとお金が貰えるということです。
ただし、これはビットコインの場合のみですので気をつけてください。
Zaifでは、アルトコインやトークンの取引きについては0.01%〜0.3%の手数料がかかります。手数料は通貨によって変わってきます。
ちなみに、その他の取引所はビットコイン、アルトコインに限らず0.00%(無料)です。
ということで、取引手数料については、ビットコインであればZaif一択、その他はZaif以外でオッケーということになりますね。
そして、最後にもう一度思い出してください。
ここで言う手数料とは、板取引による手数料のことです。
販売所で売買をして「クソ高い手数料取られてるやないか」とならないように注意をしてください。
【日本円入出金手数料】GMOコイン or DMM Bitcoinで決まり
日本円の入出金手数料は、GMOコインかDMM Bitcoinで決まりでしょう。
今一度整理しておきますが、日本円の入出金には、「即時入金」「振込入金」「出金」の3種類がありましたね。
GMOコインとDMM Bitcoinは、「振込入金」については各金融機関所定の振込手数料が発生しますが、「即時入金」「出金」については無料です。
その他の取引所は無料と言いながらも、いずれの入出金についても振込手数料はかかるといった場合がほとんどです。
【仮想通貨の入出金手数料】BITPointが無料でNo.1
取引所間の仮想通貨の入送金手数料について。
送金手数料に関していうと、BITPointが無料ということでNo.1となります。
GMOコインやDMMコインの手数料を見てみると、入出金手数料が無料と書かれていますが、注意書きで「マイナーに支払う手数料はお客様負担です」と書かれていたりします。
そして、BitPointではマイナーへの支払いに関しては明記されておりません。
マイナーの支払いについて明記されていない、というところだけでの判断になるので難しいところではありますが、推測をするとそこはBitPointが持ってくれるんじゃないかと思っていたりします。
実際は、取引所によって表記がバラバラなので正直難しい判断が難しいところです。
最初から手数料が明記されている取引所もあれば、無料(マイナーへの支払いはお客様負担)のような表記の取引所もあるわけで。
そういう意味で言うと、GMOコインは入金に関してはマイナーへの支払いが自己負担となっていますが、出金に関してはそういった注意書きはないので完全に無料だと言えるんじゃないでしょうか。
まとめ
改めて手数料別に結論を書いておきます。
手数料別の最適取引所
- 取引手数料は、ビットコインはZaifがNo.1。その他コインはZaif以外で。
- 日本円の入出金はGMOコインかDMM Bitcoinで決まり。
- 仮想通貨の入出金はBITPoint がNo.1
こんな感じで手数料にはいろいろなものがあって、取引所や通貨によってかかる手数料はバラバラなんですよね。
改めて言っておきますが、ここで最適な取引所と言っているのはあくまでも各種手数料の観点で見た場合の話です。
手数料だけでは自分にあった取引所を見つけることはできない、ということをこれから仮想通貨を始める方には知っておいてもらいたいと思います。
結局のところ、手数料はどこの取引所が一番お得かを気にする理由は「一番良い取引所を使いたい」と思うからだと思います。
ということですので、筆者がおすすめする取引所の記事を紹介して、本記事を締めたいと思います。
よかったら読んでみてください。
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