先日、会社で課長への昇格の話がありました。上層部からの推薦も出ていたようでして、うちの部長から昇格の意思について尋ねられました。
せっかくですが僕は断ることにしました。
サラリーマンであるなら、昇格を望む人も多いことでしょう。しかし、僕には昇格を受け入れようと思えるアツい気持ちがありませんでした。
本記事では、僕が昇格を断った4つの理由を紹介したいと思います。
【理由①】昇給に魅力を感じない
昇格といえば昇給!
でも僕はあまり嬉しいとは思いませんでした。生活ができる程度にもらえていたらそれでいいという考えだからです。
もちろんタダで貰えるなら欲しいです。でも周りの課長連中を見て自分もこうなるのかと考えると、どう見ても昇給に見合っていないと思ったのです。
課長の給料は大体わかります。その給料であの仕事をさせられるかと思うと、どう考えても嫌で仕方がなかったのです。
ちなみに、うちの会社では管理職(課長など)にもなると退職金が大幅に上がります。おそらく上にあがる人達は、そういうところも視野に入れているのでしょう。
でも僕は「先のことなんかどうなるかわからないし、昇格して退職金を増やすことだけが正解ではないはず」と考えたので、退職金が増えることも昇格する決め手には欠けていました。
ということで、昇給は全く決め手にはなりません。
【理由②】異動を伴う昇格だった
異動は必須でした。引っ越さねばならなかったかもしれない・・。
僕がどんな仕事をするかは、僕だけの問題ですが、引っ越すとなると家族にも関わってくる問題です。
うちの妻は、地元愛が強く、期間限定なら単身で言って欲しいと言うくらいです(笑)それくらい地元から遠く離れるのが嫌だったみたいです。
これを理由にしてしまうと、ちょっと稚拙な感じですけども、こういうのは僕は素直に受け入れたいと思うんです。
そんな気持ちを我慢してまで、受ける話ではないと僕は思っています。
【理由③】仕事の内容に魅力を感じなかった
仕事の内容ですが、全然やりたいと思えませんでした。今もそれは変わりません。
何を偉そうに・・と読んでくれているみなさんは思うかもしれませんね。正直仕事の内容は、今の方がいいと思っているわけでもないんです。どっちでもいいんです。
どちらにしても、僕にとってはただ真面目にこなすだけの仕事でしかないんです。
スキルアップを図りたいとか、そういったアツいものでもなければ昇格のメリットを感じられないんですよね。
【理由④】身軽で居たかった
これ以上背負いたくなかった。これが本音です。
あとで管理職の人達の話を聞いていると、別に課長になったからといってそんなに背負うものなんてない、と言われました。「やらずして心配しているだけ」という感じにはなります。
ただ、僕は会社の人には言っていませんが、割りと本気で会社を辞めたいと思っているんですよね。昇格してから辞めてしまうと、随分迷惑をかけるだろうと思ったわけです。
こんな気持ちで昇格させてもらうのは、僕のつまらないプライドが許さなかったんです。本当につまらないプライドなんだろうと思うのですが、ここまでメリットを感じられないのであれば、断るに越したことはないという判断でもあります。
これ以上、僕は考えることを増やしたくないと思ったわけです。
とりあえず昇格しておいて、辞めたくなったら辞めればいい、というような都合のいいことをすんなり受け入れられるような性格ではないんですね、僕は・・。
結びに
細かいことを言うとキリがないくらいに、もっといろんなことを考えてはいたのですが、大きな理由としてはこの4つでした。
結局のところ、すごく稚拙な理由ばかりだと思ってます。でも、そんなことはどうでもいいんです。
これ以上、納得できないものを受け入れるのはやめようと思います。この先の人生をわがままにお気楽に生活していきたいのです。
結局、やりたくないというネガティブなことしか言っていないように見えるかもしれませんが、二度とないであろう昇格の話を断る決断をするには、それなりに覚悟はしているんですよ。
せっかく評価してくれた上司にも申し訳ないし、上層部に僕が断ると言っている旨を報告するうちの部長にも申し訳ないですし。
そしてなにより、会社の意向に背いた僕がこのまま会社に居させてもらうことも申し訳ない。僕は昇格を断り、会社に対して随分わがままを言わせてもらったと思っています。会社の意思に背いたにも関わらず、でも会社には居させてくださいと言っているようなものなんです。
そういう気持ちになると、いつも建前で言っているようにしか聞こえない上司の指示を黙って聞き入れようかと思えるようになるんですね。(とはいっても、相変わらずしょうもない指示やな、とは思っていますが(笑))
建前とかつまらない理由であっても、アホくさいと思う気持ちと葛藤しながらサラリーマンは働き続けるんです。
それは、生活を守るためであり、家族を守るためです。やってることはつまらないんですが、サラリーマンで居続ける覚悟は立派なもんですよ。
とりあえず、僕は昇格とか役職とかそんなことを気にせずに頑張っていこうと思います。別に昇格しないと立派な仕事ができないというわけではないはずですからね。
肩書きなんかに振り回されず、自分がやると決めたことをやっていく。
ただ、それだけのことだと思います。