先日、他人を当てにしてしまったがばかりに不快な想いをしたことが立て続けにありまして、酷く憤りを感じるとともに「当てにした自分が馬鹿だった…」と反省をしておりました。
「他人を当てにしてはいけない」とは常々思っており、こうもこちらの要件が伝わらないものかと悲しくなったのですが、だからといって他人を頼らずに何でも自分でやるのかというとそんな訳にもいきません。
「他人を当てにしてはいけない」という考えと「人生は1人では生きていけない。他人を頼らざるを得ない」という考えに矛盾を感じてしまったことで、いろいろ考えた結果を書いてみたいと思います。
事の経緯
先日、私が休みの日(平日)にお得意先の対応をすることになった件がありまして、私はお願いする相手に電話で引き継ぎの連絡を入れたのですが、直接話をすることが出来ず伝言を残してもらったんですね。
ひとまず伝言さえしておけば、相手が何らかのアクションを起こすであろうと高をくくっていたんです。意味がわからなければ私に声をかけてくるとか。
音沙汰がなかったことで私は「まぁ何とかしたんだろう」と思ってしまったのですが、お得意先との約束の当日、「先日の約束はどうなっているのか」と連絡がありました。
社内の状況確認をしたところ、私が伝言をお願いした人は覚えてくれており、きちんと伝言をしてくれておったのですが、引き継ぎ相手は「聞いていない」と白を切るという始末でした…。
この事実は当事者達の言葉からの憶測ではなく、電話の録音を聞けばはっきりとわかる事実なのですが「聞いていない」なんて言われるとどうしようもなく、憤りを通り越して呆れてしまいました。
本件は私がわざわざ休日を潰して対応する程のことではないと考えていて、ごく普通に引き継ぎさえすれば会社としてきちんと対応できるレベルのことだと思っています。
同社のメンバーを頼りにすることで休日を犠牲にする必要はないと考えますが、1つだけ私自身に非があると感じるのは引き継ぎ相手に直接伝えなかったこと、伝わったかを確認しなかったことなんですよね。
しかし、この程度の伝言に気を使わないといけないのか…という疑問もあり、ちょっと面倒くせえなぁと思ったので、筆を取らずにはいられない気持ちになり、この記事を書いた次第です。
他人を頼っても当てにはするな
冒頭で「他人を当てにすること」と「他人を頼ること」は矛盾していると言いましたが、冷静に考えると矛盾なんかしていません。
先程の経緯に当てはめると「私が休みの日に他人に仕事の対応をしてもらう」は他人を頼るということ、「伝言さえ入れておけば何とかなるだろうと思ったこと」は他人を当てにするということ。
当てにするという行為は「無責任な思い込み」と言い替えると、私が言わんとしていることがわかりやすくなるかもしれません。
他人を頼る時は責任を持ってきっちりお願いをする必要があり、無責任なお願いをして勝手に期待してしまうことが「他人を当てにする」ということになるのではないでしょうか。
他人を頼ることは悪いことではない
余談ですが、他人を頼ることは決して悪いことではないという話をしてみたいと思います。
サラリーマンの仕事は1人ではできないものです。必ず他人を頼らざるを得ないのです。
- 他人にお願いし辛い
- 他人にお願いするくらいなら自分でやった方がマシ
サラリーマンをやっていると↑こんな人をよく見かけますが、私にはバカバカしくて考えられません。
そういう人はきっと仕事の限界を低いところに設定してしまう人だと思います。なぜなら1人でも出来てしまう仕事しかしないということですから。
しかも、他人にお願いするのが面倒くさいという理由でやっているわけですから、本人が納得しているとはとても思えません。
まとめると程度の低い仕事に時間を費やして不幸面をする人であることが多いんです…。
ちょっとキツい表現をしてしまいましたが、話は変わって他人に頼ることのメリットについて話をします。
他人に頼って期待に応えてもらえると有り難いと思えるし、私も他人のお願いを聞かないといけないという気持ちになれるんです。
他人の存在の有り難みがわからない人は、他人のお願いも迷惑としか思わないかもしれません。
自分が楽になるし仕事の幅が広がるという意味でも、他人に頼ることは必要なことだと思いますが「他人の存在の有り難みを知ることができる」という意味でも大事なことだと私は考えています。
「忙しそうだから申し訳ない…」と思うのであれば、必ずお返しをするという気持ちでお願いすれば良いし、もっと言うと普通に頑張っていれば無意識のうちに他人の役に立っていることだって充分にあるので、お願いするということをそこまで重たく考える必要はないと思うんですよね。
「やりたくないからお願いする」みたいなのはダメですが、きちんと理由があるお願いであれば堂々とすれば良いと思います。
- 楽になる
- 仕事の幅が広がる
- 他人の存在の有り難みがわかる(他人にも親切が出来る)
まとめ
気が立っていると「他人が当てにならない!」と思うこともあるでしょう。
私みたいにすぐに卑屈になる人間は「もう二度とアイツには頼らん!」と思ってしまうのですが、そう思った時は深呼吸をして一度冷静になった方が良いと思います。
無責任なお願いをするのではなく「これだけやれば絶対大丈夫だろう」と思えるだけのことをやっていなければ、他人が自分の期待通りに動いてくれないことを愚痴るのは大人気ないことなんですよね。
とは言っても忙しいこの現代社会で、物事の1つ1つに対してそんな細かい対応をするのも現実的ではありません。
自分に余裕がある限りは丁寧な対応を心がけ、余裕がなく「当てにしてしまった時」は期待通りの結果にならなくても他人を責めるのではなく自分を責めるように割り切れば、心にゆとりを持ったサラリーマン生活、引いては人生を送ることが出来るかもしれませんね。
他人を責めても何も変わらない。自分が責任ある行動を取れているかを考えてみよう…とはいっても心にゆとりを持てるよう気楽にいきましょう。