仕事をしていて、疑問に思うことがあります。
それは、携帯電話での連絡の取り方にモラルが無さ過ぎると感じること。
携帯電話が当たり前のように普及している昨今、当然ビジネスパーソンも携帯電話を使います。
僕は仕事をしながら、常々こう思っています。
ビジネスの世界から携帯電話が消えて欲しい
ほんと、これなんですよ。
携帯電話が普及し始めた頃、僕はまだ学生で、携帯電話の登場にすごくワクワクしていました。
当時の携帯電話は、電話とメールくらいの機能しか使うものがありませんでしたが、それでもワクワクしたものです。
メールが1送信10円といった価格で、チャット並みに(当時はチャットという言葉もなかった、たぶん)、彼女とメールをして莫大な請求額が来て、泣きそうになったのを記憶しています(._.)
そんな楽しい携帯電話が、当たり前のようにビジネスの世界にも、取り込まれている。
僕が入社した時には、すでに携帯は普及しており、すぐに会社から支給されました。
それが地獄の始まりでした。
最初の頃は、携帯2台持ちでなんかかっこういい!バリバリのビジネスマンやないかって、意気込んでいましたが、今となっては、いつでもどこでも、休日だろうがなんだろうが、簡単に連絡が取れてしまうがために、息苦しい。そう思っているわけです。
前置きが長くなりましたが、そんな気持ちを持っている前提で、話していきたいと思います。
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携帯電話に連絡をされて思うこと
これは、何度か尊敬する上司と話題になったことがあります。
個人的には、これはマナー違反だと思っています。
仕事中は必ず何かしらやっているものです。
携帯に連絡するということは、極端な言い方をすると、人の仕事を妨害しているということです。
会議をしていれば、電話に出れないだけでなく、何か急ぎの用事じゃないかと気になり、会議に集中できなくなることすらあります。
移動中ですら、この電話に出たら電車を逃してしまいそうだ、というストレスがあります。(ついには、電車の中で話始める人すらいます)
また、最近では平日に代休をとっている人は珍しくはありません。
電話をかけた相手が、もし休みだったら失礼なことだと思いますし、僕自身、それをされると気分が滅入ることはあっても、いいことなんて一つもないと思っています。せっかくの休日が台無しとすら思うくらいです。
そういうところから、僕と上司の間では、まずは事務所へ連絡するのがマナーじゃないか、という結論になりました。
これ、結構納得してるんですよね。
そうすれば、外出しているとか、休暇を取っているとか、ということがわかるので、忙しい人やせっかくの休日を過ごしている人の邪魔をせずに済むことになるわけです。
固定電話から携帯電話へかけるのはマナー違反ではないか
先日もあったのですが、あまり親しくない別会社の人の事務所の番号から、僕の携帯に電話がありました。誰がかけてきたのかは、概ね検討はついていますが、気が乗らなかったので折り返しませんでした。
僕の中では、これは完全にマナー違反だと思っています。
僕が考えるマナーの一つとして、携帯にかけるなら自分も携帯でかける、というのがあります。
携帯電話の番号って、基本的には知られたくないものです。
例えば、嫌いな人に携帯電話の番号を教えてと言われて、教えてもいいとすんなり思える人はいないのではないでしょうか。
人の携帯に連絡をするのに、自分の携帯番号を晒さないのはフェアじゃない、と僕は考えます。
意外とこういうところから、その人の人間性が見えたりもします。
極端にいうと、自分さえよければいい、という感覚の持ち主なんだろうな、と。
今回実際にかけてきた人は、他の人から僕の連絡先を聞いて、固定電話からかけてきている。
かけてきた人もそうですけど、教えた人の感覚も如何なものかと思ってしまいますよね・・。
急ぐ必要がない要件で連絡してくる人
僕は、仕事柄、平日に休暇を取っていることがよくあります。
そんな時に同僚から電話がかかってくるんですね。
要件を聞いてみると、大概の場合、大した要件ではない。
「それって急ぎます?」って聞くと、「いや、明日でもいいよ」なんて言葉が返ってくる時すらあります。そういう人には、こんなイメージを持ちます。
この人は、その仕事を早く自分の手から放したいと思っている
少しでも早く自分の手から放して、自分が身軽になりたいということでしょう。
急ぎでもないのに、わざわざ電話してくる理由は、これ以外に思いつきません。
さらにひどいのは、電話の第一声で「休みのところ申し訳ない」と言う。
わかっていながら、急を要しない要件で電話をしてくる。
完全なるモラルの欠如だと思うし、僕はこの人とは仕事でお付き合いしたくないと、実は常々思っています。
休日の人に対しての話をしましたが、それだけではありません。
先ほども書きましたが、携帯電話は邪魔なのです。仕事を妨害するものです。
なので、急がないのであれば、メールでの連絡でもいいわけです。
先日、ホリエモンさんに関する記事でも書きましたが、非同期通信という言葉。
http://tkhb7.com/work/170605-2-horiemon/
これって、こういうことじゃないかなと思います。
メールでの連絡は、受けた側が自分のタイミングで返事ができる。自分の仕事の邪魔をされなくていいのかなと思います。
メールを使うという感覚を改めてみるのもいいかもしれませんね。
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携帯電話の使用は必要最小限にしよう
極論をいうと、携帯電話に連絡しないといけないほどの状況ってあまりないと思います。
人の携帯電話へ連絡をしても良い時というのは、本当に急を要する時だけだと、僕は思っています。
これって、みんな頭ではわかっていることだとは思いますが、改めて意識してほしいと思います。
最後に、僕が大事だと思う事を書いて終わりたいと思います。
それは、仕事のやり方についてです。
まず最初に、急を要する状況(緊急事態)には2つあると思っています。
- トラブルなどの予測できない突発的な緊急事態
- 準備不足により発生する緊急事態
1の場合は、仕方がありませんが、2はダメですよね。
従って、仕事のやり方を考え直すべきは2です。
そもそも急を要するような状況を作らないように努めないといけない
ということです。
そうするためには、以下のことが必要だと考えました。
- 仕事は計画的にしなければいけない
- 初動を早くすること
僕の周りでは、この2つがしっかりとできている人ってあまり見かけません。
1つ目は、仕事を計画的にするということ。
ほとんどの仕事には期限があります。その期限から逆算して、いつまでに終わらせるかを考えるものです。これだけだと当たり前ですよね。
僕が言いたいことはもう1つあります。それは、トラブルを想定してスケジュールをするということ。
どういうことかというと、例えば資料提出の仕事の場合。
期限ギリギリに提出して、ダメ出しをもらいやり直さないといけない、ということを想定しておくことです。
期限の3日前に提出というスケジュールを組んでおけば、ダメ出しでやり直しとなっても、まだ3日あるわけです。3日間の中で改めてスケジュールすればいいと思います。
期限ギリギリに提出して、そうなるよりは余裕を持って対応ができることでしょう。
2つ目は、初動を早くするということ。
よくありがちなのは、期限がまだまだ先だから今は放っておいてよいと考える人が多いということ。
例えば、1週間で終わる仕事だから、期限の1週間前から着手する。先ほど述べた、期限ギリギリはよくないという話と繋がります。
他にも、仕事の内容によっては、着手する時点で問題があるものもあるわけです。1週間で終わると見込んでいるが、それは着手から完了までが何の問題もなかった場合です。
いざ着手しようとした時に、問題があってすぐに着手できそうにない、なんて場合もあるわけです。
そんな場合に、期限の1週間前に着手を予定していると、着手自体が3日遅れるとなった場合に、期限に間に合わなくなるし、間に合っても相当急を要する状況になってしまいます。
そんな中で、人に協力を求めないといけないようなことがあるとしたら。
急を要する依頼をする → 急ぎで連絡を取りたいから携帯に連絡をしよう
ということになってしまうわけです。
ここに書いたことは、ほんの一例に過ぎませんが、こういったことを1つ1つ、しっかり配慮していけば、急を要することはなくなっていく。
つまり、人の携帯電話に連絡するということが少なくなっていくのではないでしょうか。
かくいう僕自身も気を付けていかないとなぁ・・と思ってます。