せっかくのゴールデンウィーク(GW)ということで下呂温泉へ行ってきた。
GWに入ってから急遽決めた旅行だったので、下調べはほぼなしで、若干のぐだぐだ感はあったけど、最後はやっぱり行って良かったと思える旅行になった。
今回、是が非でも下呂に行きたいと思ったわけではなく、せっかくの長期休暇なので温泉くらいは行きたいということで、空いている宿を探したら下呂になったといったところ。
下呂温泉 一泊二日の感想
下呂温泉の率直な感想は温泉街と呼ぶにはちょっとイメージが違ったかな…。
偏見かもしれないけど、温泉街と言えば旅館で浴衣に着替えて街巡りをしたり、外湯に入ったりして風情を堪能するというイメージ。
筆者が想像している典型的な温泉街は城崎温泉である。城崎は本当に良いところだったので、それが基準になってしまったのだと思う。
対して下呂温泉街は…街の人々を見ても浴衣の人はかなり少数だったし、風情はあるといえばあるけど、古い街並みに新しいお店が入り混じり、こぞってスイーツ店に人々が行列を作っている。
温泉街といえば温泉街だけど、何かこう古き良き街並みというものは失われつつあるんじゃないかと思った。
あと外湯も温泉という感じではなく、ほとんどが旅館に備え付けのものという感じで「温泉だけ入りにきました」ってのが、個人的には落ち着かない。
付近の旅館も、城崎ほど見るからに良さそうな旅館だと思えるようなものはなく、街めぐりをしても感動しづらい(良い旅館はあるんだろうけどわかりづらい)
ネットでも少しは調べたんだけど、そそられる温泉はなく…。歴史的な背景でも添えられていれば興味が持てるんだけど、景色が良いとか実際のところはわからないような情報ばかりだった。
実際1つ旅館の温泉に入らせてもらったんだけど、ネットの評価ほどのものではなく過大評価だと思った。
とにかく、温泉に期待するならちょっと違うというのが正直な感想である。
もっと下調べしていれば違ったかもしれないけど。
下呂温泉で巡ったところ
下呂温泉街の見どころは、飛騨川より東側に集まっている模様。
一泊二日でも有名所はそこそこ回ったと思う。
温泉寺
とても長い階段の上にある。下呂の街を一望出来るとのことで何となく行ってみた。
公式ページを見ても、コレってものがいまいちわからなかった。
下呂温泉街を眺めてホッと一息をつく場所・・・という感じ。
加恵瑠(カエル)神社
賽銭を入れると加恵瑠大明神のお告げが聞ける。
お告げは何パターンかあるので、聞いてからのお楽しみ。
ちなみに筆者は「これからますます活気が蘇る(よみカエル)でしょう」みたいなことだった。
わりと面白いので家族全員分を聞いて楽しんだ。
下呂プリン
長蛇の列であった為、買わなかったけど、下呂温泉といえば下呂プリン(らしい)
前を通った時は100人くらい並んでいた。しかも朝10時半頃と結構早い時間だったのに。
下呂カリ~パン
カレーパンのお店。細長い形が特徴。ビールも一緒に売られているので、カレーパンとビールで食べ歩きをするとサイコーだと思う。筆者はとりあえずカレーパンだけ購入。美味しい。
足湯の里 ゆあみ屋
名物の「温玉ソフト」
辛口評価になるけど、ソフトクリームに温泉卵を添えた、まさにそのまんまのスイーツ。
ソフトクリームと温泉卵が絡み合うと新しい味になるのかというと、そうでもない。というよりもソフトクリームと温泉卵は水と油のように絡み合わない。
これは味に期待するものではなく、写真映えのために買うと思っていた方が良い。
アン・デュ・プレジール
クレープショップ。ここはかなり良い。
写真のケロケロスペシャルというクレープが名物。数量限定のため、遅い時間に行くと売り切れている。10時開店だけど9時40分頃に行くと既に待ち人あり。お店の人が言うには10時の開店で並ぶくらいしないと買えないかも、とのこと。
ケロケロスペシャル自体は写真映え狙いでしかないと思うけど、このお店の印象が良い理由はどのメニューも安いから。
例えば、チョコバナナクレープが300円台で買える。ほとんどのクレープが300~400円代で買える。ちなみにケロケロスペシャルは500円。
あと、ケロケロスペシャルを買う時はガラガラを回して出た玉の色のカエルを付けてくれるらしく、黄色がレアカラーらしく引けたら何かいいことがあるかも?
日本三名泉 発祥之地
下呂温泉発祥の地。
下呂温泉は草津温泉(群馬)、有馬温泉(兵庫)と並ぶ日本三名泉の1つ。
万里集九
万里集九(ばんりしゅうく)は室町時代の禅僧・歌人。
草津・有馬・下呂を日本三名泉とした人物。
万里集九像は、下呂市観光交流センターに設置されていて、ここにはちょっとした出店があってビールやホットドッグ、飛騨牛コロッケなどが売られている。
筆者もここでビールを一杯頂いた。やっぱりこういうのが一番楽しい。
木曽屋
日帰り温泉(外湯)にて訪問。
木曽屋は旅館だけど、温泉に浸かるだけもできる。
バラ風呂が名物とのことで行ってみたけど、男湯にはバラは1つもなかったと思う。女湯には少しだけあったとのこと。
ただの浴場といった感じで感動はなかった。温泉街に来て昼間からお湯に浸かるという、気分で楽しむものだと割り切りが大事だと思う。
しらさぎ緑地公園
下呂駅から温泉街へ向かう途中にある、飛騨川を渡るための下呂大橋下にある公園(というか広場)
足湯や露天風呂などもある。
飛騨川は水が澄んでいてすごいきれい。
ここで子供と水切りをしたりして30分ほど遊んだ。暑い日だったけど、川で遊ぶと涼しくて気持ちが良い。
宿泊したホテル
今回宿泊したホテルはブリーズベイホテル&リゾート下呂。
温泉街からは離れていて、温泉街に行くなら車必須という感じ。車で温泉街まで5分ほど。
GWに入ってから予約したので、ここしか見つけられなかった。
まず目に飛び込んできた外観を見た時に廃館じゃないのかと怖くなったけど、終わってみれば良いサービスがたくさんあって良いホテルだったと思う。
- 夕食&朝食がバイキング
- 貸切露天風呂(無料)
- カラオケ1時間無料
1日目の夜は貸切露天風呂に家族で入り、夕食を食べてからカラオケをした。
貸切露天風呂は30分の時間制限があって時間が足りないのではないかと思っていたが、お湯が熱すぎて長くは入っていられないということで十分な時間であった(良いのか悪いのか…)
カラオケルームは昔っぽい感じで、歌詞が小さくて見えないのもあって、基本的には立って歌うスタイル。温泉入って酔っぱらってからのカラオケはまさに昔ながらの楽しみ方といった感じで好きだった。
あと夕食は期間限定ではあったけど、ずわい蟹フェアということで食べ放題だった。とはいえずわい蟹の味はそんなに良いものではなく、正直ほぼ味はしなかった・・・。まぁ雰囲気を楽しむものでしょう。
蟹で出汁をとったカニ汁もあっがので飲んでみたけど、全然蟹の味はしなかったのはちょっと残念。不満ではないけど蟹と言われたらちょっと期待してしまったので。
朝食ではネギトロ丼などの海鮮系のどんぶりが食べ放題でおいしかった。子供も満足してたみたい。
子供がバイキングに大満足だったようで、また行きたいと言っているくらいなので、とりあえず一安心した。
まぁ筆者的にも良いホテルでしたよ。
帰りに寄った道の駅「平成」
下呂温泉から20〜30kmほど車で走ったところにあった道の駅「平成」
名物はこれまでに見てきたものとあまり変わらない、というかコレってのがあまりわからなかったけど、個人的に目に留まったのは平成だんご(上の写真)
大体団子といえば砂糖醤油とか甘い味付けのものが多い印象だけど、平成だんごは醤油を塗って焼いたもので筆者好みの味付け。
実際、例えるなら焼きおにぎりみたいな醤油の香ばしさと焼いたことでついたスス?(コゲ?)の味がすごく良かった。
そのあとは足湯に入ったあと、閉店間際のフリマへ。
売りに出されているものは昭和でレトロなものが多かった。ただ古いだけなのか、味があるというのかは紙一重…いや、どちらかというとただ古いだけの色が強いと思うw
お店を出しているのは初老のおじさん達で、愛嬌は抜群によい。雑貨は3品で100円のものがあったり、バスマットやバスタオルが1枚200円と50〜200円くらいのものが多い。
雑貨屋のおじさんがサービスでうちの家族全員に1つずつポーチをくれたんだけど、微妙なポーチで使い道がないwwおじさんとしても在庫処分みたいなことだったのかもしれない。
でもその温かい雰囲気がほっこりさせてくれたけど、もう2度と会わないであろう切なさもあって、まさに一期一会という感じで旅先での出会いだなぁと感じた。
また日常へ戻った時に、こういう人達の温かさを思い出して頑張っていこうと思えるのが旅の醍醐味だと思う。
今回の下呂温泉旅行は、序盤から正直微妙な気持ちだったけど、この道の駅「平成」は、というよりフリマのおじさんは最後に旅の良さってものを感じさせてくれたと思う。
このおじさんは土日祝日にフリマで出店しているとのこと。