2018年度も早いもので1ヶ月が終わろうとしています。
新入社員のみなさんは、どんな1ヶ月だったんでしょうか。
さっそく配属されて現場の雰囲気を肌で感じている人もいれば、まだ研修中で学生気分が抜けない人もいることでしょう。
僕はこの4月から、1人の新入社員を僕の後任として育てるようになりました。
彼には、僕の仕事を実際にやってもらっているのですが、やっぱり見ていてもどかしいところがあります。
「慣れていないから仕方がない」と思いつつも、どうすれば彼がテキパキと仕事をこなせるようになるんだろうか、と日々考えています。
僕は入社して16年になります。
僕自身、16年もの間「どうすれば仕事ができるようになるか」と考え続けています。
それをふまえて、本記事では「新入社員のみなさんが、一日も早く即戦力になるためにやるべきこと」を紹介したいと思います。
ここに書くことさえできるようになれば、どんなことにでも応用できると思っています。
では、さっそく紹介していきたいと思います。
パソコンの操作に慣れる
まず、パソコンの操作に慣れましょう。
ここ数年、うちに入ってくる新入社員は、最初からブラインドタッチはできるのですが、そのせいかパソコンの操作に自信を持っているように見えます。
でも、僕から見ると全然使えていなくて、パソコンの操作が遅いから仕事も遅い、と言っても過言ではないくらいです。
先日、うちの新入社員にExcelで簡単な資料を作ってもらったのですが、横で見ていて驚くほど操作を知らないことがわかりました。
僕が普段15分程度で終わるところを、彼は1時間かけても終わらせられないのですよ。
原因は明らかに、パソコンの操作を知らなさ過ぎることです。
そうは言っても、パソコンの操作って何を覚えれば早くなるのでしょう。
ここでは、細かいことは書きませんが、目安として以下を目指すと良いと思います。
- ブラインドタッチができるようになる
- キーボードのショートカットキーを覚える
- MicroSoft Officeの操作を覚える
これくらいできれば十分でしょう。
パソコンの操作を早くするコツは、マウスをできるだけ使わないことです。
手がキーボードとマウスを行き来する無駄を如何に省けるかだと思っています。
ということで、キーボードのショートカットキーを覚えるのは、作業効率を上げるために有効です。
ちなみに、ここでは一般的なレベルの話をしています。
プログラマーなど、ハイレベルなパソコンのスキルを必要とする人に向けての話ではありません。
Office関係(Word、Excel、PowerPointなど)の操作に関しては、500円くらいで使い方の指南書みたいなものが売っていますから、ぜひ手にとって読んでみてください。
特に、Excelは新入社員の頃からよく使うと思います。
安い本1冊でも読めば、簡単に人並みのレベルになれますよ。
わからないことをはっきりと言う
わからないことを言えるようになりましょう。
先日、うちの新入社員に「◯◯して欲しい。やり方わかる?」って言ってみたんですね。
すると彼は「はい、わかります。」と言って、さっそく作業に取り掛かりました。
様子を見てみると、僕が求めていることと全然違う・・・。
なぜ、わからないのにわかると言ってしまうんでしょうか。
普段の行動を見ていて思うのは、思い込みで行動していることが多いんですね。
実は、わからないことを明確にすることは、すごく大事なことです。
仕事を依頼された時は、その内容(相手が求めている内容)を復唱して、自分の解釈が相手の求めている内容と合っているか、確認をしましょう。
難しいかもしれませんが、頑張ってください。
1つ言っておくと、これは新入社員に限らず出来ない人がいます。
社内の話であればまだ良いのですが、これがお金を払ってもらっているユーザーとの話で合った場合は、トラブルになりかねません。
なので、わからないことをはっきりとさせる癖を付けるようにしましょう。
自分で考えて行動する
先輩や上司から言われた通りにしか、行動をしないのはダメです。
そんなことでは、いつまで経っても成長しません。
ポイントは「頭を使う」ということです。
仕事は、覚えることも大事ですが、考えることの方がもっと大事だと僕は思っています。
覚えることは簡単です。すぐにでもできます。
でも、自分で考えて問題を解決することは、そう簡単にできることではありません。
仕事は、既製の商品やサービスを売るだけではありません。
それらのものを組合せて、ユーザーのニーズに答えられるものを、創り出さないといけないことがあります。
また、決められた枠の中で、問題を解決しなければいけないことも多々あります。
それは、商品やサービスを覚えるだけではできません。
考える力、言い換えると問題解決力が必要です。
問題解決力は、一朝一夕で身に付くものではありませんから、常日頃から考える癖をつけて身に付けて欲しいと思います。
弱音を吐かないようにする
弱音を吐くのはやめましょう。
新入社員の時期は、仕事が辛いと思います。
慣れない環境だし、何もわからないしで、ストレスになることが多いからです。
そう思ってしまうことは仕方がないのですが、弱音を口にすることだけはやめておきましょう。
すぐに弱音を口にする人は、周りの人達からの印象が悪くなっても良くなることはありません。
うちにも、よく弱音を吐く若手社員がいるのですが、聞いていて気持ちの良いものではありません。
指示されたことに対して、本当にやりたくなさそうな雰囲気で「それ、めちゃくちゃしんどいじゃないですか・・」と言ったり、ちょっとした荷物運びをしたくらいで「身体が痛い」と言ったりされると、今後声をかけたくなくなるんですね。
仕事を依頼すると「しんどい」という言葉を返してくる人間には、声をかけたくなくなるのは当たり前だと思いませんか。
僕が新入社員の弱音を聞いていて思うのは「すぐに弱音を吐く人に仕事を教える気にならない」ということです。
教える側も、できることなら気持ち良く教えたいのです。
気持ち良く指導をさせてくれる新入社員は、本当にかわいいですし、教え甲斐があります。
そういう風に思われるようになると、周りのみんなが気持ち良く接してくれるので、仕事がやりやすくなります。
本当に辛い時以外は、弱音を吐くのはやめておきましょう。
周りの状況を見る
周りの状況をよく見ましょう。
もっと具体的に言うと、みんなが普段何をしているのかを知りましょう。
なぜこんなことを勧めるのかというと、休みを主張し過ぎる新入社員の人達が目に付いているからです。
休みを取ってはいけない、という話ではありません。
あなたが休むと、他の誰かが代わりに仕事をすることになる、ということを理解して欲しいんです。
新入社員でも出来る仕事はあります。
あなたが出来る仕事を、他の先輩や上司がすることになります。
みんなが忙しい時に休みを取って、みんなに余計に負荷をかけないように配慮できるように心かけましょう。
「そんなのわかるわけがない」と思い、いきなり休みの許可を貰おうとするのは良くないですよ。
休みの希望を出された先輩や上司は、腑に落ちないまま休みを与えるしかありません。
はっきり言って、これはモラルの問題です。
休みを取る権利があるからと言って、その権利を乱用してはいけません。
新入社員に限らず、みんなが休みたいんですよ。
自分だけでなく、みんなが気持ち良く休みを取れるような気遣いをすることが大事です。
その気遣いをできるようにするための1つの方法として、周りの状況を見ることを実践してみてください。
普段から周りを見ていると、人を気遣う姿勢が自然とにじみ出てきます。
先輩や上司は、自ずとそういったあなたの姿勢を感じ取って評価してくれることでしょう。
まとめ
16年働いた僕が、実際に新入社員の指導をしていて思うところを5つ紹介しました。
細かいことをいうと、本当はもっとあるのですが、たくさん詰め込もうとしても大変ですし、そもそもできません。
ここに書いたことを、さらに凝縮してまとめると以下になります。
- やるべきことを明確にすること
- 考えること
- 誠意を見せる努力をすること
頑張ろうにも方向性を間違えていると、無駄になります。
やるべきことをはっきりとさせましょう。
どうすれば仕事が早く終わらせられるか、どうすれば依頼してきた人に納得してもらえるか、どうすれば自分のわがままばかりを言わずにいられるか、これらはとにかく考えるしかありません。
これらのことは、指導をする僕の立ち場から言わせてもらうと、教えたくても教える術が無いのです。
自分で考えるしかないのです。
ということで、一日も早く即戦力になれるように頑張りましょう!
「今日はパソコンのショートカットキーを1つ覚えよう!」とか、そういったところからでも良いと思います。
毎日1つずつで良いので、自分を成長させるために実践してみてください。
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