仕事

課長になろうと思った決め手や悩み

先日、上司に呼ばれたので行ったところ、課長になる気はないかとの話だった。

以前は迷いなく断っていたけど、最近はいろいろと思うところがあって、数日時間を頂いて考えた結果、その話を受けることにした。

とは言っても課長になるための試験を受けるかどうかの話なので、まだ課長になれると決まったわけではない…。

昇格なんかしたくない。課長への昇進の話を断った4つの理由先日、会社で課長への昇格の話がありました。上層部からの推薦も出ていたようでして、うちの部長から昇格の意思について尋ねられました。 せっ...

チャレンジしようと思った理由

この話を受けた理由は大きくわけると2つある。

  1. 4月になっていろいろと刺激を受けた
  2. 今の立場に虚しさを感じている

1つ目に関しては、新しい年度が始まると人の立場がいろいろと変わってくる。自分より若い上司が誕生したり、子供が学校に通うようになったり。そうやって新しい環境で不安を抱えながらチャレンジしている若者や子供がいる中、のほほんと何の刺激もなく生活していることに虚しさを感じ始めていた。

これでは若者や子供に示しがつかない…というよりも自分の自信がどんどんなくなっていく。衰えのようなものを感じ始めていた。

それに今まで何かと理由をつけて昇進の話を断ってきたけど、責任のある立場に就くことから逃げていたところもあって納得出来ていなかったというのもある。

ここ最近は楽するだけしたので、そろそろ言い訳をせず本気でやってやろうかと思った次第。

2つ目の今の立場に虚しさを感じているという理由。上記のような話も含まれているが、いい年をして若者達と同じ立場で仕事をしていることに虚しさを感じてきたということ。

今まで管理職の仕事を見て「何と無駄なことに時間を費やしている人達だろう」とか「おかしな指示を部下に出して何も思わないのだろうか」と、自分がその立場になった時に充実感を感じられそうになかったし、中間管理職として上からも下からも文句を言われ何が嬉しくてあの立場でいるのかが全くわからなかった。

逆に現場を駆け回りユーザーに感謝をされ売上げをあげて会社への貢献を微量ながらも感じられる今の立場の方が遥かに充実感を感じられる。何より人に同じ仕事感を持った同僚と一緒に居られることが何よりの充実であった。

・・・が、最近はそうは思わなくなってきた。感謝されることや会社への貢献といった充実感がなくなったわけではないけど、同じ仕事感の同僚が少なくなり過ぎた。具体的には20〜30代前半の若い世代の仕事感は私にはわからない。私は自分の仕事感を正と思うしかないわけなので、そういう意味で言うと若い人たちの仕事感は受け入れられないことが多い。

今までは若者達はたるんでいる!という考えが強かったのだけど、今は考えが変わっていて、若い人達と同じ立場でありながら頭の中では同じだとは思っておらず、上司とは言わないまでも世話係ということを考えていたのだと思う。若い人達にぐちぐちいうくせに責任ある立場になろうとしないという情けなさを感じ始めたのかもしれない。

その情けなさを誤魔化しながら残りの会社生活を過ごすのかどうか。それを考えるとこの気持は払拭しておいた方が今後の人生を気持ちよく生きれるだろうと思ったのである。

課長になるメリットとデメリット

昇進することについては、単に仕事の問題だけではない。管理職は異動がつきもので下手をすると全国どこで働くことになってもおかしくないと覚悟しておくべきだと思っていたりもする。

自分自身の頭の整理のためにもメリットとデメリットをまとめてみる。

  • 今の虚しさから解放される
  • 給料があがる
  • 体力仕事をしなくて良い
  • スキル向上
  • 異動を伴う
  • 忙しく精神的に辛そう
  • 机上の仕事が多く自由がなさそう

メリットについて強いてコメントをするならスキル向上について。先程管理職に仕事について「無駄な仕事」「無駄な仕事を部下に指示する」など、虚しすぎる仕事内容だと言ったけど、それについては今も変わっていない。ただし、人を管理するという点では今までにない経験になる。人を動かすことであったり人を育成するということが人としての成長につながるであろうとは思っている。

自分のことしか考えないのは子供のやることであって、人のことを考えられる、人や社会に貢献できるよう考える、ということが大人であり、中年になってもそういう立場であることを受け入れようとしないのは私には虚しいのである。

仕事の内容がくだらないことについては、誰がやってもくだらないのは変わらないと思うし、くだらない仕事は一生なくならない。私がやるとしたらそのくだらない仕事の負担を如何に小さくするかということだと思う。そういうやりくりをできるスキルを身につけることが同僚のためにもなるだろうし、会社のためにもなる。もちろん私生活にも活かせると思う。

デメリットについて一番の悩みは引っ越しを伴う異動。子供も小学校に通うようになったので単身で行くしかないと思ってる。

仕事を頑張るのと家族と楽しく過ごすのは排反的であって両立することが出来ないと思っていた方が良い。家族と離れて仕事の充実を取るか、仕事の虚しさを受け入れて今まで通りの生活を送るか、である。とは言ってもいずれは家族のもとに帰れるのだけど、子供の一番可愛いであろう時に離れるのは本当に辛い。でもこのまま虚しさを抱えて仕事をし、満足できない生活を送りながら世の中捨てたもんじゃないという顔をいつまでも子供に見せられるものじゃないと思う。男としては人生は良いものだと子供に伝えることが父親としての義務だと思っているので、家族と離れてでもやると決めたことをやる姿勢を見せることで、頑張れる人間に育ってくれたらなと思っている。家族と離れまでしてやることなのかという疑問もあるけどそれは一旦忘れようと思う。やってみればわかることだと思うので。

最後に

いろいろと思っていることを書いたけど、今は試験を受ける意思を聞かれただけで、実は受けられるかすらわからない(笑)

でもこうやって近い未来を想像すると自分が考えるべきことややるべきことが具体的にしやすいので良いと思う。

よく会社でも聞かれるじゃないですか、3年後、5年後に自分はどうありたいかって。そんなもんないわって今までは思っていたけど、今の状況であれば絞り出せば答えられそうな気がする。

あと、もし仮に昇進できなかったとしても、この決断は無駄にはならないと確信している。現状維持になったとしてもチャレンジしての現状維持と、そうでないのとでは意味が違う。

頑張っていたらもっと良い生活が送れたかもしれないのに…という後悔は少なくともなくなる。失敗したとしても諦めがつくし、これだけの覚悟を決められるなら違った道で頑張ることを視野に入れても良いと思うし。

どちらに転んだとしても納得できるので、この決断をしたこと自体を我ながらよくやったと褒めてやりたいと思う。

課長への昇格試験を終えて感じたこと兎にも角にもこの一言に尽きる。 辛かった たかがこれくらいで弱音を吐きたくないと、いつも思ってやってきましたが、悔しいけど今...

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